普段、塾で指導を行っていると、勉強ができる子とできない子に関して、それぞれに共通する特徴が見えてきます。
勉強だけでなく、物事ができるようになるためには、正しい努力をすることや姿勢・心構えなども重要になるかと思います。
そこで、ここでは、勉強ができない子の特徴について、見ていきたいと思います。
また、それらを踏まえて、学力・成績を伸ばすためには、どのような接し方や対処方法を行えば良いのかも考えていきたいと思います。
勉強ができない子の特徴とは?対照的に伸びる子の特徴は?
勉強ができない子の特徴としては、以下のことがあげられます。
- 素直ではない
- 意志が弱い
- ネガティブである
- うまくいかない原因を自分以外のせいにする
勉強ができる子、成績が伸びる子の特徴は上記の逆と言えるでしょう。
それでは、これらがなぜ、良くないのかを見ていきたいと思います。
素直ではない
勉強だけでなく、何かを学んだり、身に付けたりするためには、正しい方法というのがあります。
ですので、まだそれらを身に付けることができていないうちは、正しいやり方で、できるようになるまで、繰り返す必要があります。
しかし、素直ではない子どもというのは、大人や指導者の指示を受け入れようとせず、「自分のやり方」を貫こうとします。
意志が弱い
物事ができるようになるためには、継続することが重要です。
しかし、誰しも初めは、新しいことを継続するのは気が乗らないでしょう。
「明日からやる」と言いつつ、それが、明日、明後日と先延ばしされていってしまい、結局、うやむやになってしまうなどという人も多いのではないでしょうか。
大人でも、耳が痛いかもしれません。
このように、やると決めることや、決めたことを継続できる意志の強さが重要となります。
ネガティブである
やる前から「どうせやってもできない」や「自分には向いていない」などと考えてしまっていたら、できるようにはなりません。
自分自身が意味がないと思っていたら、結果に結びつくはずはありません。
日本では、昔から、言霊という言葉があり、言葉には霊的な力が宿るとも言われています。
そのため、このような考え方や発言をしていては、良い結果には結びつかないでしょう。
うまくいかない原因を自分以外のせいにする
頑張ったけれども、テストの結果が良くなかった場合など、原因を考える必要があります。
このような場合に、自分の努力が足りなかったり、やり方の改善の余地があったりするにも関わらず、自分以外のせいにしていては、向上は難しいでしょう。
学力・成績を伸ばすための周りの接し方や対処方法は?
それでは、勉強ができる子とできない子では、上記のような特徴の違いがあることがわかりましたが、どうすれば、学力や成績が伸びるのでしょうか。
学力・成績を伸ばすための周りの接し方や対処方法としては、以下の3つが重要です。
- 正しいやり方を身に付けてもらう
- 継続する習慣を身に付ける
- やればできると信じて見守る
それぞれについて、見ていきたいと思います。
正しいやり方を身に付けてもらう
まずは、自分のこだわり、自分のやり方は、一旦、捨ててもらうのが良いでしょう。
ある程度、結果や成果が出れば、そこからは自分のやり方を貫いても良いかもしれません。
しかし、結果が出ていない限りは、結果が出る正しいやり方を身に付ける必要があります。
そのためには、教えるのがうまいだけではなく、学習方法の改善などを適切に行ってもらえる指導者を見つけるのが重要です。
継続する習慣を身に付ける
行動心理学において、「インキュベートの法則」と呼ばれるものがあります。
これは、「21日間継続した事は習慣化する」というものですが、人間というのは、ある程度、続けて、それがあたり前になるようにならなければ、継続できいものなのです。
ですので、少しずつでも良いので、まずは、生活の一部、習慣化することが重要です。
やればできると信じて見守る
ピグマリオン効果と呼ばれる心理学の効果があります。
これは、他者からの期待があるかないかによって、学習成績が左右されるというものです。
実際に、人間だけでなく、植物などでも、ポジティブな声掛けをすることによって、成長度合いが違うということも明らかになっています。
ただし、何もしていないのに信頼しても、それだけでは効果がでないので、上記のように、正しい方法と習慣を身に付けさせて、あとは期待して見守ることが良いでしょう。
努力が報われるかはわからないが、正しい努力は報われる!
正しい努力をしていなければ、必ずしも報われるわけではないかもしれません。
しかし、正しい努力を継続することは、必ず、成果に結びつき、報われるのです。
良い結果に結びつくように、考え方や習慣を変えてみましょう!